ペーパーバック倶楽部
英語で本を読んでみたい、と思う人はたくさんいます。
が、なかなかそれに挑戦しようとする人はいません。
ここでは、自分で洋書を読むためのコツをいくつか紹介していきたいと思います。
英語で本を読む!
そう思ったとたん、敷居がずいぶん高くなった気がする人が多いかもしれません。
「ああ、英語で本を読むなんて、すごく難しそう!」って思う人がほとんどでしょう。
でもそう思ってしまう理由は、「全部理解しなければ!」と
思っているからです。
でもそれは間違いです。
まず最初は、目的が、「英語で本を読んでみたい!」
であることを忘れないでください。
とりあえず、洋書を手にして、表紙を開き、
少しずつ読んでみる。最初はそれだけで充分なんです。
空港や、ビーチで、また、駅や、電車の中で、
ペーパーバックをカバンから取り出して読む、
そんな自分を、「カッコいいな。」と思うところから始めてくれれば充分なんです。
もう20年以上前のことになってしまいますが、私も最初はそうでした。
本を開いたはいいけれど、あんまり意味はわからない。
それでも、わかるところを探しながら、想像力を働かせながら、
そのうち、妄想さえしながら、ストーリーを追っていったのを今でも覚えています。
まずは、洋書を読んでいる「自分」を楽しむところから始めてください。
実際に、最初の関門「読み始める」自分に慣れてきたら、
次のことに気を付けながら読んでいってください。
1.最初の50ページは、ゆっくり目に、つまらなくても我慢して読む。
2.わからない単語は、何度も出てこない限り辞書ではひかない。
3.わかるところに集中してストーリーを追っていく。
4.量より質ではなく、質より量を心掛ける。
5. つらくなってきたら、音読をする。
では、ここから、もう少し具体的にお話していきますね。
日本語の本もそうですが、読み始めは場面や設定が分かっていない場合、意味が取りにくいことが多いです。読み始めたはいいけれど、最初でくじけてしまう人が多いのは、最初が難しくて、心が折れてしまうからです。「最初は面白くなくても当たり前。」くらいに思って、
なんとか辛抱して50ページくらい読んでみてください。そうすると、だんだん背景がわかってくるうちに面白くなっていきます。我慢に我慢して50ページ読んだのに、それでも全く面白くない、という場合は、その本が貴方の好みに全然合っていないか、もしくは、英語のレベル的にまだ少し早すぎた、と思って、読むのを止めてしまって構いません。
英語の本を読むのは、結構時間がかかるものなので、辛い本を我慢して読み続けるより、自分のレベルに合った本に変えることは、最終的に全く悪い事ではないので、「挫折した」などと思わないでくださいね。
辞書は絶対に使ってはいけない、というわけではありませんが、勉強の時と違って、一字一句を追いながら読んでいく必要はありません。また完璧主義になるのもやめましょう。その単語がわからないと、本のあらすじさえ追っていけない、という時とか、何度も同じ単語が出てくる、という時に単語の意味を調べ、それ以外は、ぐっとこらえて読み進めていくことが大事です。
1ページ読んだだけではわからないことも、10ページ読めばわかってくるのです。精読ではなく、量を読むことで、あらすじをつかむことを心掛けてください。
中学校や高校の時の英語の勉強の仕方が、「わからないところに集中して勉強する」だったために、日本人は多読が苦手になってしまいました。洋書を読むときにはそれと反対の考え方をしてほしい、と私はクラスでもいつも言っています。
つまり、わかるところに集中して読んでいくのです。わかるところを繋ぎ合わせてあらすじをとっていくような勉強を続けると、英文を読むときにヒントを繋ぎ合わせたり、推測したりする力が養われます。これは、読書をする上でとても大事なことで、多くの日本人にない能力だと私は思っています。
わかるところに集中して、どんどん読み進めていくうちに、今までなかった感覚がつかめるようになってきます。スピーディに、多量に読み進めていく能力が目覚め始めます。日本人でこの感覚がつかめる人はあまりいません。完璧主義を辞め、単語の意味ばかり調べることも辞め、わかるところに集中して読んでいるうちに、想像力や推測力がついてきます。
これを子供のころからやっていればよかったのですが、今からでも決して遅くはありません。この感覚を身に着けてみたくないですか?
まずは、質より量、あらすじがつかめれば充分、そう思って読書を楽しんでくれたらとっても嬉しいです。
そうは言っても、やっぱりわからないところが多くなってくると不安にもなるし、どんどんつまらなくなって眠くなってしまう。そんなこともあると思います。
そんな時にお勧めしたいのが、「音読」です。セリフの多い本であれば、セリフだけをピックアップして音読するだけでもあらすじが取れるし、英会話の練習にもなります。セリフ以外のところは、背景描写だったり、詳細だったりするので、飛ばしても意外と大丈夫なことも多いので安心してください。
ビジネス本の時には、思い切ってその章を飛ばしてしまっても構いません。どうしても気になる場合は、訳本を読んだっていいのです。「後で、日本語で確認しよう!」と思って、飛ばしてください。結局1冊読み終わるころには、ある程度の知識を得て満足し、その部分のことなんて忘れているはずです。細かいことは気にせずに、とにかく読み進めていきましょう。
さて、いかがだったでしょうか?
随分無茶なこともお話したかとは思いますが、
初めて洋書に挑戦する方には、そのくらいの荒療治が必要なのです。
洋書を読む、ということそのものが、多くの日本人にとっては大きなステップです。
お話した1から5のことを守りつつ、とにかく、1冊読み終えてみてください。
大きな自信になること、間違いなしです!
ウィズイングリッシュアカデミー校長
西村恵美
ウィズ校長。TOEIC®L&R TEST満点取得。英検1級取得。 英語とは無縁の大学生活の後、英語に目覚め、独自の方法で英会話をマスター。 TOEIC®L&R TESTを80回以上受験し、何度も満点を取得。読書、自己啓発が趣味。普段はおっとりした性格だが、講義中は、小柄な身体からは想像できないほどのパワーで周囲を驚かせる。
著書:ペラペラになれる3分間英語勉強法(ベレ出版) TOEIC TEST 速読WPMトレーニング(ベレ出版) 他多数。
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